2006/05/26
1通の手紙から―『ぐりとぐらとすみれちゃん』のこと 井上博子
中川李枝子さんから『ぐりとぐらとすみれちゃん』の原稿を見せていただいたとき、「ぐりとぐら」のシリーズで初めて、読者の子どもたちと等身大の人間の女の子が登場してきたのが、印象的でした。そのことを申し上げると、「実はね、すみれちゃんにはモデルがいるのよ」と、すみれちゃんとの出会いをお話ししてくださいました。
その1年数ヵ月前、盛岡で講演の後、李枝子さんは、1通の手紙を手渡されました。手渡したのは、幼稚園の先生をしていらっしゃるすみれちゃんのお父さんで、手紙はすみれちゃんのお母さんからでした。手紙には、すみれちゃんが4ヵ月前、脳腫瘍で4歳の命を閉じたこと、生前、元気なときも、病院のベッドでも、「ぐりとぐら」の絵本を本当に楽しんだこと、何も食べられなくなってからも、『ぐりとぐらのえんそく』のお弁当の場面を開いて、「今日はこれにする」と、食べる真似をしていたことなどが綴られていました。そして、最後に、娘に幸せな時間を与えてくださって、ありがとうございましたとお礼の言葉が述べられていました。
それから、李枝子さんとすみれちゃんのお母さんの間に文通が始まりました。かぼちゃと納豆が大好きで、食いしん坊で、とっても元気な女の子。手紙のやりとりを通じて、李枝子さんの中にすみれちゃんの姿がくっきりと浮かび、そして動き始めました。「すみれちゃんに、絵本の中で、楽しい時間を過ごして欲しいと思って書いたのよ。すみれちゃんが楽しいときを過ごしていることが、お母さんやお父さんにとっても救いになると思うの」と、大きなかぼちゃを抱えているすみれちゃんの写真を見ながら、李枝子さんは話してくださいました。
山脇百合子さんが絵を描かれるときには、元気だったころのすみれちゃんの写真が何枚も届けられていました。絵本が出来上がって、表紙を開いたすみれちゃんのご両親は、扉のすみれちゃんの後ろ姿の絵を見て、「すみれがここにいる!」と、驚かれたそうです。写真の中には、後ろ姿のすみれちゃんはなかったのですが、百合子さんの画家としての目が、すみれちゃんの姿を見事にとらえ、生き生きと描き出していたのです。
『ぐりとぐらとすみれちゃん』を編集中のある日、すみれちゃんのご両親が、盛岡から福音館を訪ねてこられました。大きな大きな紙袋を持って。紙袋の中から、きれいな箱が何個も出てきて、その箱の中には、すみれちゃんのお母さんの手作りのかぼちゃのスフレがたくさんはいっていました。そのスフレのおいしかったこと! ぐりとぐらの周りに集まって、大きなカステラをよばれる森の動物たちのように、編集部のみんなでお腹いっぱいいただきました。
(『ぼくらのなまえは ぐりとぐら』福音館書店母の友編集部編 より再録)
井上博子(いのうえ ひろこ)
1949年、福岡県に生まれる。1972年福音館書店入社。母の友編集部を経て、1989年よりこどものとも編集部。現在こどものとも第二編集長。
5月 26, 2006 エッセイ2000年 | Permalink
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2000(平成12)年度にあったこと
介護保険制度発足(4月)
小渕首相、脳梗塞で緊急入院。森喜朗が首相に指名される。(5月に小渕氏死去)(4月)
ストーカー規制法公布。(5月)
金大中韓国大統領が北朝鮮を訪問し、初の南北元首による直接会談が行われた。(6月)
第42回衆議院選挙、自民・公明・保守の連立与党は後退するも、絶対安定多数を獲得。(6月)
雪印乳業の乳製品で大規模な集団食中毒が発生。被害者は12,340人に達する。(6月)
三菱自動車工業が長期にわたりリコール隠しを行っていたことが発覚。(6月)
第26回先進国首脳会議が沖縄県名護市で開催された。(7月)
第27回オリンピック・シドニー大会がオーストラリアで開催され、日本は、柔道の田村亮子、マラソンの高橋尚子が優勝するなど、金5、銀8、銅5。(9〜10月)
白川英樹、導電性高分子の発見開発でノーベル化学賞受賞決定。(10月)
長野県知事選挙で作家の田中康夫が当選。(10月)
宮城県の旧石器時代の遺跡で石器発掘に捏造があったことが発覚。(11月)
米大統領選挙で共和党のブッシュと民主党のゴアで大接戦となり、開票作業をめぐり法廷闘争にまでなったが、最終的にブッシュが勝利。(11〜12月)
沖縄のグスク(城)が世界遺産に登録される。(12月)
省庁が再編され、1府12省庁がスタート。(1月)
東京のJR新大久保駅でホームから転落した男性を助けようとした韓国人ら2人が、転落した男性とともに電車にはねられ、死亡。(1月)
ハワイ沖で宇和島水産高校の実習船が米原子力潜水艦に衝突され沈没。乗員、実習生ら8人が死亡、1人行方不明。(2月)
主なベストセラー:『だから、あなたも生きぬいて』大平光代(講談社)、『命』柳美里(小学館)、『話を聞かない男、地図が読めない女』A&B・ピーズ(主婦の友社)
ヒット曲:『TSUNAMI』サザンオールサターズ、『桜坂』福山雅治、『SEASONS』浜崎あゆみ、『Everything』Misia
5月 26, 2006 2000年そのころあったこと | Permalink
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福音館書店から(第45回)
5月ももうすぐ終わり、「こどものとも」の50年をたどるこのブログも、あと1ヵ月で現在に追いつくところまでやってきました。今週紹介しているのは、つい5、6年前のことなのですが、いろいろな物事の関係が、意外に自分の記憶の中であいまいなのにびっくりします。遠い記憶のほうが鮮明で、近い記憶があいまいなのは、年をとった証拠なのでしょうか。
それはさておき、連休前から始まっていた次の2つの展覧会が、こんどの日曜日で最終日を迎えますので、お近くの方でまだご覧になっていない方は、ぜひお出でください。
みんなのともだち「こどものとも」の絵本展
会期:2006年4月22日(土)~5月28日(日)
会場:高浜市やきものの里かわら美術館
愛知県高浜市青木町9-6-18(名鉄三河線「高浜港駅」下車徒歩8分)
開催時間:9:00~17:00(観覧券の販売は16:30まで)
入場料:高校生以上600円、中学生以下無料
お問い合わせ:高浜市やきものの里かわら美術館 TEL0566-52-3366
http://www.kawara-museum.takahama.aichi.jp/
“えほんはともだち”「こどものとも」50年の歩みと絵本原画展
会期:2006年4月22日(土)~5月28日(日)
会場:木城えほんの郷
宮崎県児湯郡木城町石河内475
開催時間:10:00~17:00 休館日:毎週月曜(5月2日は開館)
入場料:大人600円(500円)、小・中・高生400円(300円)( )は前売り
お問い合わせ:木城えほんの郷 TEL0983−39−1141
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ぐりとぐらとすみれちゃん
2000年4月号

なかがわりえこ と やまわきゆりこ
ぐりとぐらは畑で野菜を作るのが大好きです。こんどはカボチャを作ろうと思っていたところへ、大きなリュックを背負った女の子すみれちゃんがやってきて、リュックからカボチャを取り出しました。とびきり大きくて固いカボチャを、すみれちゃんはお母さん秘伝の方法で割ってくれました。さあ、森の動物たちも加わって、カボチャ料理の始まりです。「ぐりとぐら」シリーズの6作目。
こどものとも529号
19×26cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
この絵本は「こどものとも傑作集」の1冊として刊行されています。(2003年刊)
この絵本が生まれたいきさつについて、こちらから編集者のエッセイをご覧いただけます。
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しげみむら おいしいむら
2000年5月号

カズコ・G・ストーン さく
野バラのしげみの中にある“しげみむら”には、ハチのチークリ家族や、コガネムシのブンブンさん、オトシブミのツツミさんなどの虫たちが住んでいました。春になると、みんなで花粉だんごや蜜あめ、ハッカ水などを作って“のはらのおかしや”を開きます。やなぎむらからバースデーケーキの注文がきて、双子のハチの子どもたちが配達にいくことになりました……。おなじみのやなぎむらの隣村のお話です。
こどものとも530号
19×26cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
この絵本は「こどものとも傑作集」の1冊として刊行されています。(2004年刊)
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ふるいけおんがくかい
2000年6月号

奥山多恵子 さく
ある雨の日、カエルのちかつんとぐずびんは、捨てられてしょんぼりしていたてるてるぼうずたちを、今夜行われる“ふるいけおんがくかい”に誘いました。でも、カタツムリに乗せてもらったてるてるぼうずは、始まる時間になってもなかなか会場につきません。音楽会は佳境に入り、突然の大雨で中断してしまいましたが、てるてるぼうずたちが歌いながらやってると、大雨があがったのです。
こどものとも531号
26×19cm 28ページ 当時の定価380円(本体362円)
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ミノルまる みなみのしまへ
2000年7月号

油野誠一 作
ミノルくんがイヌのセラをつれて海辺にいき、大きな岩の上に立って「まるで船に乗ってるみたいだね」というと、岩は突然船になり、海を進みだしました。ミノル君の船は、ヤシの木のある南の島を目指します。大きな船とすれちがい、クジラに出会い、長い航海のすえにとうとう南の島に着きました。珍しい鳥や花に大喜びしたあと、そろそろ帰ろうかと思ったら、ミノル君はいつのまにか……。
こどものとも532号
26×19cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
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まじょの すいぞくかん
2000年8月号

佐々木マキ 作
女の子と犬が、森の中に遊びにいって見つけたのは、おかしな水族館でした。中の水槽には、アマゾンの半魚人やチョウチンクマアンコウ、ブタフグモドキなど、めずらしい魚がいっぱい。でもそれは、悪い魔女に魚にされてしまった動物たちだったのです。女の子と犬は、動物たちを助けますが、魔女の罠にかかって魚の姿にされてしまい……。『まじょのかんづめ』の続編です。
こどものとも533号
19×26cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
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おおきなカエル ティダリク
2000年9月号

オーストラリア アボリジニ・ガナイ族のお話 加藤チャコ 再話・絵
昔、大平原に日照りが続いた時、ティダリクという岩山のように大きなカエルが、池も川も水という水を全部飲み干してしまいました。困った動物たちは、ティダリクを笑わせて水をはき出させようと、エリマキトカゲの皿回し、コアラの百面相と、次々芸を披露しましたが、ティダリクは笑いません。そこに怒ったウナギがやってきて、身をよじりながら文句をいううち、体が蝶結びになってしまい……。
こどものとも534号
19×26cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
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おばあさんとマリーちゃん
2000年10月号

織茂恭子 作
おばあさんはひとりぐらしがつまらないのでイヌを飼おうと、「どなたかイヌをください」という貼り紙をしました。子イヌがきたらマリーという名前にしようと楽しみにしていると、大きなイヌがぬうっとやってきて、おばあさんのごはんもドーナツもをみんな食べてしまいます。しかたなくまたドーナツを買いに町へいったおばあちゃんは、帰り道で転んでしまいますが……。
こどものとも535号
26×19cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
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とんでいく
2000年11月号

風木一人 さく 岡崎 立 え
スピード自慢のタカが、湖の畔からとんがりやまのてっぺんめざして飛んでいきます。野や町を下に見て、雲の中をくぐり、飛行機と競走し、ついにとんがりやまに到着。そこでこんどはページを逆にめくっていくと、仲間とはぐれたガンの子が、とんがりやまから湖にもどる話が展開します。シルエットで描かれた鳥の姿が、右を頭とすればタカに、左を頭にすればガンに見える仕掛けの絵本。
こどものとも536号
19×26cm 28ページ 当時の定価380円(本体362円)
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きょうりゅうが すわっていた
2000年12月号

市川宣子 作 矢吹申彦 絵
きみが生まれる少し前、パパはひとりでマンションにいました。すると、窓から大きな恐竜が頭をつっこんできて、パパのサラダを食べていきました。それからパパは毎日キャベツ30個を恐竜に食べさせました。やがてクリスマスの日に、恐竜のお腹の下で卵が孵って、赤ちゃんが生まれました。そして恐竜はパパを背中に乗せて、ちょうどきみが生まれたばかりの病院につれていってくれたのです。
こどものとも537号
26×19cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
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おおさむ こさむ
2001年1月号

こいでやすこ さく
キツネのきっことイタチのちいとにいは、おおばあちゃんに作ってもらったマントを着て、そりあそびに出かけました。すると岩かげから、かわいいゆきだるまがふたつ現れました。一緒にそりあそびをしていると、だんだん体が温かくなってきたので、みんなでかきごおりを食べていると、なぜかゆきだるまの体がどんどん大きくなっていくではありませんか……。キツネのきっこのお話の3作目。
こどものとも538号
26×19cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
この絵本は「こどものとも傑作集」の1冊として刊行されています。(2005年刊)
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木
2001年2月号

佐藤忠良 画 木島 始 文
木をスケッチしていると、木はいろいろなことを語りかけてくれ、木との対話が始まる。水をぐんぐん吸い上げる根っこ、空を見上げながら風の歌を聞いている枝々、がまんをしているこぶたち。季節がめぐり、春になると、枝々から新芽が顔を出す。彫刻の第一人者であり、絵本『おおきなかぶ』の画家でもある佐藤忠良が描きためた木のデッサンに、詩人木島始がことばで唱和した絵本です。
こどものとも539号
26×19cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
この絵本は「こどものとも傑作集」の1冊として刊行されています。(2005年刊)
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ずいとんさん
2001年3月号

日本の昔話 日野十成 再話 斎藤隆夫 絵
ある山寺で、ずいとんという小僧が留守番をしながらお経をあげていると、庫裏のほうで「ずーいとん」と呼ぶ声がします。いってみても誰もいないので、小窓から外を見ていると、キツネがしっぽで戸を「ずーい」とこすり、頭で「とん」とたたいていました。戸を開けるとキツネは中に転げこみ、本堂に逃げこんでご本尊に化けました。ふたつ並んだご本尊、本物はどちらでしょうか……。
こどものとも540号
19×26cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
この絵本は「こどものとも傑作集」の1冊として刊行されています。(2005年刊)
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まりこちゃんのぼうし
2000年4月号

市川宣子 さく 西巻茅子 え
カメのかめきちは、まりこちゃんが忘れていった帽子を幼稚園に届けにいくことにしました。途中で帽子は風に飛び、木にぶら下がってノネズミのブランコになったり、池に落ちてアヒルの船になったり、トカゲを乗せて空を飛んだりしますが、最後にはみんなでまりこちゃんに届けることができました。いっしょに幼稚園で遊び、かめきちには新しいお友だちが3人もできたのです。
こどものとも年中向き169号
26×19cm 28ページ 当時の定価350円(本体333円)
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はるおの いえで
2000年6月号

池谷陽子 さく
はるおはひもで遊ぶのが大好き。ある日部屋中の物を散らかして、ひもでぐるぐる巻きにして遊んでいたので、お母さんに叱られて、ひもといっしょに家出をしました。途中、ハリネズミとヘビとキツネが、ひもにからまったり、ぶらさがったりしながらついてきました。でも、みんなで夕焼けを眺めたあと、動物たちは帰ってしまいました。はるおもひもをたどって家に帰ります。
こどものとも年中向き171号
26×19cm 32ページ 当時の定価350円(本体333円)
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ふしぎなおみせ
2000年7月号

井上洋介 さく
渦巻き屋さんで渦巻きをひとつ買って自転車のハンドルにします。波屋さんで小波を買ってプールに入れて海水浴。振り子屋さん、階段屋さん、雨雲屋さん、つむじ風屋さん……、人魂屋では人魂を買って、庭の明かりにします。ふしぎなものを売るお店がつぎつぎ登場。ふしぎな品物を買って奇想天外な使い方をする愉快な絵本です。
こどものとも年中向き172号
26×19cm 32ページ 当時の定価350円(本体333円)
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ひゃくにんのおとうさん
2000年9月号

中国の昔話 譚 小勇・天野祐吉 再話 譚 小勇 絵
山奥の小さな村に住む働き者の夫婦が畑で見つけた大きな壷は、入れたものがなんでも100倍にふえる魔法の壷でした。夫婦は増えた笠や鍋を村の人たちに分けて喜ばれていましたが、噂を聞いた地主はこの壺を夫婦から無理矢理取りあげてしまいました。ところが、壺にろうそくを落として火が燃え上がったり、水をかければ洪水になったりと、大騒動。あげくは父親が壺の中に落ち……。
こどものとも年中向き174号
26×19cm 32ページ 当時の定価350円(本体333円)
この絵本は、こどものとも創刊50周年記念企画「こどものとも世界昔ばなしの旅II」の1冊として刊行されています。(2005年刊)
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ふうばあちゃんの あかいくし
2000年10月号

鹿目かよこ さく
ふうばあちゃんは、お気に入りの赤い櫛がうまく髪にささった日には、いいことが起きます。今日も櫛をさして庭にいくと、カリンの実を見つけ、ヤモリの家を見つけ、ラズベリーの実をたくさん摘むことができました。ところが、ジャムを煮ているうち、いつのまにか櫛をなくしてしまい大あわて……。でもようやく見つけた時、孫たちがおばあちゃんの誕生日のお祝いにきてくれました。
こどものとも年中向き175号
19×26cm 32ページ 当時の定価350円(本体333円)
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ラッキー
2000年11月号

菊地日出夫 さく
ひでおは山でちゃんばらの刀にする木をさがしているうちに、山イヌの子を見つけました。1匹だけつれかえりましたが、家で飼うのは親が許してくれません。仲間と作った桑畑の中の隠れ家でみんなで育てましたが、ある日、たき火をしていて干している稲に火が燃え移って騒ぎになり、子イヌのことも見つかってしまいます……。のらっこの絵本でおなじみのイヌ、ラッキーのお話です。
こどものとも年中向き176号
19×26cm 32ページ 当時の定価350円(本体333円)
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ゆきのひのホネホネさん
2000年12月号

にしむらあつこ さく・え
郵便屋さんのホネホネさんは、いつもはギコギコキーと自転車で配達するのですが、今日は雪。スキーをはいて、雪に埋もれた入り口を掘って蛇のニョロコさんの「土の中アパート」へ行ったり、氷の池に穴をあけて、ナマズさんに郵便を届けたり……。クリスマスには村の人たちがみんな集まって、氷のはった池で楽しいパーティーをします。『ゆうびんやさんのホネホネさん』に続く第2作。
こどものとも年中向き177号
26×19cm 32ページ 当時の定価350円(本体333円)
この絵本は「こどものとも傑作集」の1冊として刊行されています。(2005年刊)
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のどかとそらのおもちゃ
2001年1月号

らる・いしはら さく
のどかはアヒルのおもちゃをもって森に遊びにいきましたが、アヒルのおもちゃが森の奥に走っていったので、動物たちといっしょに追いかけていきました。するとそこに空のおもちゃがいて、体を「ぽんぺん ぱたん」と広げ、青空を作ってくれました。みんなで空の中を飛んで遊んでいると、やがて夕焼け空に、星空になり……。『あかねのキャンバス』に続く、はめ込み切り絵による幻想的な絵本。
こどものとも年中向き178号
19×26cm 28ページ 当時の定価350円(本体333円)
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ひなたぼっこいし
2001年3月号

すとうあさえ さく はたこうしろう え
雨が続いてようやく晴れた日、カナヘビちゃんはひなたぼっこにいい石をさがしにいきました。ヘビくんのいた石は2匹には狭すぎました。トカゲちゃんの石では3匹でダンゴムシくんたちと遊びましたが、やっぱり狭い。こんどは3匹でさがしにいき、木の上でいい場所をみつけたと思ったら、カメレオンさんの背中でした。でもそこでひなたぼっこに一番いい石を教えてもらいました。
こどものとも年中向き180号
19×26cm 32ページ 当時の定価350円(本体333円)
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2006/05/19
これぞ、山姥―『まゆとおに』によせて 富安陽子
山姥と、その一人娘のまゆという女の子の物語を初めて書いたのは、まだ大学生の頃でした。“山姥の錦”という民話を読んで、その中に出てくる、“山姥のお産”というモチーフが面白くて、「子どもを産んだ山姥は、どんなお母さんになったんだろう」と思ったのを覚えています。それが、お母さん山姥とその娘の物語を書こうと思い立ったきっかけでした。
でも、いざ原稿用紙に向かうと、ざんばら髪を振り乱した妖怪のイメージがあまりにも強すぎて、子育てをする山姥というキャラクターはなかなか浮かんできません。必死にがんばっても、気のいいおばあさん山姥までが精一杯でした。ところが、そんなある日、大学から帰宅途中の山手線の中で私は、“これぞ、山姥”という人物に遭遇しました。
その人は年齢不詳のおばさんで、やせっぽちで背が高く、つるんとした卵形の顔の上に、髪をひっつめ、小さなおだんごをのせたようなマゲを結っていました。背筋をピンと伸ばして、私の向かいの座席に座り、ひざの上にはでっかい紙袋をかかえています。そして時折その紙袋の中をこっそり覗いては、さも楽しげに笑うのです。私はどうしても袋の中身が知りたくて、池袋で降りるはずの山手線に居座り、上野駅までその人についていきました。上野駅直前で、山姥おばさんがついに取り出した袋の中身。それは実に、色とりどりの可愛い下着でありました。
その人に逢ってから私の心の中には新しい山姥が住みつき、おかげで何編かの“やまんばとまゆ”の物語を書き上げることができました。そして、その物語をまとめた『やまんば山のモッコたち』(福音館書店)は、私の記念すべき単行本第一作となったわけです。
今回“やまんばとまゆ”を主人公に新しい絵本『まゆとおに』を作ることになり、私は久々に、背高のっぽの山姥と、元気で力持ちのまゆに再会しました。単行本出版の折り、挿絵を描いてくださった降矢ななさんが、今回も広々とした絵本画面に元気一杯のまゆを描ききってくださっています。懐かしい山姥山の雑木林の中で、また、まゆや山姥とともに、新しい作品を紡いでいけることは、大きな喜びです。
(「こどものとも」1999年4月号(517号)折込付録より再録)
富安陽子(とみやす ようこ)
1959年、東京生まれ。3歳から大阪で育つ。高校在学中より童話を書きはじめた。主な作品に、『クヌギ林のザワザワ荘』(あかね書房)、「小さなスズナ姫」シリーズ(偕成社)、『やまんば山のモッコたち』『菜の子先生がやってきた!』『菜の子先生は大いそがし! 』(以上、福音館書店)、絵本の文に『つきよのかっせん』『ケンカオニ』『まゆとおに』『まゆとブカブカブー』『まゆとりゅう』(以上、福音館書店「こどものとも」)などがある。大阪府在住。
5月 19, 2006 エッセイ1999年 | Permalink
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1999(平成11)年度にあったこと
東京都知事選挙で石原慎太郎が当選。(4月)
日米防衛協力のための指針(ガイドライン)関連法が参院で可決、成立。公布。(5月)
日の丸・君が代を国旗・国歌とする法律が参院で可決、成立。公布。(8月)
犯罪捜査のための通信傍受に関する法律、住民基本台帳法、成立。公布。(8月)
茨城県東海村の核燃料加工施設で日本初の臨界事故が発生。大量被曝した作業員3人のうち2人が死亡。半径10km以内の住民に対する屋内待避勧告などの措置がとられた。(9月)
自民党・自由党・公明党の3党連立政権樹立で合意。(翌4月には自由党が連立解消をめぐって分裂)(10月)
東京都文京区で2歳の女の子が同じ幼稚園に通う幼児の母親に殺害された。(11月)
横山ノック大阪府知事、選挙運動中のアルバイト学生へのセクハラで辞表提出。(12月)
マカオ、ポルトガルから中国に返還。パナマ運河、米国からパナマに返還。(12月)
コンピュータの2000年問題が話題となる。(2000年以降の年号に対応していないコンピュータによりさまざまなトラブルが起こるのではないかという社会的不安が広がったが、実際には対策が進んでおり、大きなトラブルはほとんどなかった)(12月)
国会で初の党首討論が開催された。(2月)
東京の地下鉄日比谷線中目黒駅付近で脱線衝突事故発生。5人死亡、64人負傷。(3月)
ロシア大統領選挙で、エリツィンの後継として、プーチンが第2代の大統領に選出された。(3月)
北海道の有珠山噴火により、住民16,000人が避難。(3月)
主なベストセラー:『五体不満足』乙武洋匡(講談社)、『買ってはいけない』週刊金曜日編集部(金曜日)、『日本語練習帳』大野晋(岩波書店)
ヒット曲:『だんご3兄弟』速水けんたろう・茂森あゆみ、『Automatic』『First Love』宇多田ヒカル、『Loveマシーン』モーニング娘。、『Boys & Girls』浜崎あゆみ
この年登場したもの:ロボット犬アイボ(ソニー)、プレイステーション2(ソニー)
5月 19, 2006 1999年そのころあったこと | Permalink
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福音館書店から(第44回)
今週、ワールドカップの日本代表メンバーが決まり、ヨーロッパのチャンピオンズ・リーグも決勝が行われ、サッカーの話題はいよいよワールドカップ一色になってきました。というわけで、今回は「こどものとも」の絵本の中から、予選リーグで日本が対戦する国のお話をご紹介しましょう。
まず第1戦で対戦するオーストラリアからは、
『おおきなカエル ティダリク』オーストラリア アボリジニ・ガナイ族のお話 加藤チャコ再話・絵 (こどものとも534号、「こどものとも世界昔ばなしの旅II」所収)
次に第2戦はクロアチアですが、これは残念ながら「こどものとも」にはありません。福音館書店では現在品切となっていますが、
『巨人レーゴチ』I・ブルリッチ-マジュラニッチ作/C・ヨブ絵/中島由美訳
という絵本がありました。これは旧ユーゴスラビア時代に出された本ですが、クロアチアの作家により、クロアチア語で書かれた民話的な物語です。図書館などでさがしてみてください。
さて、第3戦はブラジルです。
『しろいむすめマニ―アマゾンのいものはじまり』稲村哲也再話/アントニオ・ポテイロ絵(こどものとも431号、「こどものとも世界昔ばなしの旅」所収)
『ガラシとクルピラ』陣内すま作/ヴァンペレーラ絵(こどものとも年中向き72号、「こどものとも世界昔ばなしの旅II」所収)
ワールドカップは世界のさまざまな地域の人々のことを知る絶好のチャンスです。この機会に絵本を通して、世界の人々の文化にふれていただければ幸いです。
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まゆとおに やまんばのむすめ まゆのおはなし
1999年4月号

富安陽子 文 降矢なな 絵
ある日、山姥の娘まゆは鬼に出会い、岩屋の前に連れていかれました。鬼はまゆを煮て食べようとお湯を沸かしはじめます。そうとは知らず、まゆは松の木を引っこ抜いて薪の山を作ったり、岩屋の壁をくずしてかまどの石を積んだり、せっせと手伝います。その怪力に驚いた鬼も、鍋のお湯が沸くころには、もうすぐまゆを食べられるとにんまり。ところがお湯が沸くと……。
こどものとも517号
26×19cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
この絵本は「こどものとも傑作集」の1冊として刊行されています。(2004年刊)
作者の富安陽子さんのエッセイをこちらからお読みいただけます。
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じいちゃんの ステッキ
1999年5月号

すとうあさえ 文 アンヴィル奈宝子 絵
子ギツネなっくは、ステッキをもって散歩をするじいちゃんを、いつもかっこいいなあと思っていました。冬も終わりに近づいたある日、なっくは、玄関にたてかけたままになっていたステッキをそっと持ちだし、散歩にいきました。でもウサギには摘んだヨモギを運ぶのに使われ、アリには川を渡る橋のかわりにされ、がっかり。その上ステッキを川に落としてしまいます……。春の訪れを楽しく描きます。
こどものとも518号
26×19cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
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エングラシアおばちゃんの おくりもの
1999年6月号

マリオ・モンテネグロ 文 オルガ・マラディアガ 絵 まつもととおる 訳
エングラシアおばちゃんはロバのグリセリオの結婚祝いに、テーブルクロスを縫いました。あとは花嫁と花婿の名前を刺繍するだけ。ところが大事な針と糸と指貫がなくなってしまいました。ネコやハチドリやカエルなど動物たちが一緒にさがしてくれたのでやっと見つかり、みんなできれいな刺繍をして、それはすてきなテーブルクロスができあがりました。ニカラグアの作者、画家による絵本。
こどものとも519号
26×19cm 28ページ 当時の定価380円(本体362円)
この絵本は、こどものとも創刊50周年記念企画「こどものとも世界昔ばなしの旅II」の1冊として刊行されています。(2005年刊)
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ごろぴか どーん
1999年7月号

小野かおる さく・え
雷のごろぴかさんは、雲に雨や稲光が貯まると雷玉をつくって投げ落とし、夕立を降らせます。子どものごろぴかぼうずたちも、初めて雷玉を投げさせてもらえることになりました。ところが、大きな雷玉をつくろうとして転がしているうちに、ごろぴかぼうずたちは雷玉といっしょに雲から落っこちてしまいました。木の下にのびていたごろぴかぼうずたちを、ななこちゃんとお母さんが助けましたが……。
こどものとも520号
26×19cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
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うみじじい
1999年8月号

菅 瞭三 さく
夏休みのある日、はやたと兄ちゃんはサザエ捕りにいきました。「サザエは捕りすぎたらいかんぞ、うみじじいが怒るけんの」というじいちゃんの言いつけを忘れて、たくさんのサザエを捕り、近くの小島に上がって焼いて食べていると、突然ウミネコが騒ぎだし、怪物うみじじいが現れました。ふたりは必死に逃げますが……。大分県の民話を題材に創作したちょっと怖いお話です。
こどものとも521号
19×26cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
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どんぶらこっこ すっこっこ
1999年9月号

村上ひさ子 文 丸木 俊 絵
川のそばのがけの上に大きな根っこがありました。根っこには小さな穴があいていて、小さなネズミが住んでいました。大雨が降り続いたある日、根っこはネズミを乗せたまま川に落ちて流れだします。滝を流れ落ちたり、タカに襲われそうになったりと、さまざまな危険を乗りこえて、どんぶらこっこと流れていきます。やがて中洲にぶつかって止まった根っこは、動物たちの大きなテーブルになりました。
こどものとも522号
19×26cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
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かぜのかみとこども
1999年10月号

日本の昔話 おざわとしお 再話 佐藤芙美 絵
村の子どもたちが遊んでいると、見知らぬ男がやってきて、栗や柿や梨がいっぱいなっているところに連れていってやろうと言います。男は尻からしっぽのような長い物をひっぱりだすと、子どもたちを乗せ、ごーっと天に舞い上がりました。子どもたちは、おなかいっぱい果物を食べさせてもらうのですが、置き去りにされてしまいます。やがてあたりはまっ暗になり……。新潟の昔話。
こどものとも523号
26×19cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
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くろいマントの おじさん
1999年11月号

金森宰司 作
ある日、広場に黒いマントのおじさんがやってきて、小さな鞄を開くと変わった形の笛を取り出し吹き始めました。小鳥や人々が集まってくると、こんどは大きい鞄を開き、気球を取り出し膨らませました。見ていたぼくはおじさんの気球に乗せてもらい、いっしょに空を飛びました。ところが鳥に気球をつつかれて、まっさかさま。でも教会の塔にひっかかって……。
2000年度ボローニア・ブックフェア児童賞大賞を受賞しました。
こどものとも524号
26×19cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
この絵本は、 「日本傑作絵本シリーズ」の1冊として刊行されています。(2000年刊)
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クリスマスのちいさなほし
1999年12月号

オリガ・ヤクトーヴィチ 作 松谷さやか 訳
みんなが寝静まったイブの夜、クリスマスツリーの飾りたちが、みんなの中で自分が一番えらいと自慢しあって騒いでいたら、ツリーのてっぺんにあったガラスの星が落ちて、割れてしまいました。困った飾りたちは、代わりの星を探しに、真夜中の空に飛びだします。金色の玉、ピエロの人形、木の羽の鳥、雪の精の人形といった飾りたちが、夜空に星を求めて、吹雪の中をさまよいました……。
こどものとも525号
19×26cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
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3びきねこさんの そりあそび
2000年1月号

柳生まち子 さく
いらなくなった古いそりをほしい人にあげるという、うさぎのおばさんの貼り紙を見て、きい、とら、ごろの3びきねこさんは、うさぎのおばさんの家に急ぎました。でも一足違いで、そりはいたちくんのものに。けちんぼのいたちくんは、自分ひとりで遊ぶばかりで、なかなかそりを貸してくれません。そこで3びきは……。3びきねこさんのお話の第3作です。
こどものとも526号
26×19cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
この絵本は、こどものとも創刊50周年記念出版「こどものともセレクション」の1冊として刊行されています。
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ほしのむすめたち
2000年2月号

カナダ・インディアンの昔話 マーガレット・ベミスター 再話 羽根節子 訳・絵
ある日、森に住む狩人の若者は、美しい娘たちがかごに乗って天から降りてきて、草原で踊っているのを目撃しました。末娘が気に入った若者は、ネズミに姿を変えて娘を捕らえると、自分の小屋に連れていき、いっしょに暮らすようになりました。ふたりは幸せに暮らし、男の子が生まれますが、ある日、娘は星の世界に帰ってしまいます。カナダ・インディアンの昔話を美しい版画で描きます。
こどものとも527号
26×19cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
この絵本は、こどものとも創刊50周年記念企画「こどものとも世界昔ばなしの旅II」の1冊として刊行されています。(2005年刊)
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たいこたたきのパチャリントくん
2000年3月号

長谷川摂子 さく スズキコージ え
おばあさんの家のつぶれたやかんの中から生まれたパチャリントくんは、なんでもたたいて遊ぶ元気な男の子。ある日、おばあさんにもらった太鼓をたたきながら歩いていくと、けとばした石の中から、2匹の怪獣ガンダラッカとマンダラッカが出てきました。3人はそろって旅に出ると、自分たちの街を作ったり、大きな大きな玉子焼きを作ったりして、思いきり遊びます。
こどものとも528号
26×19cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
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そらまめくんとめだかのこ
1999年4月号

なかやみわ さく・え
雨が続いて久しぶりに晴れた日、豆の子どもたちは広場にできた大きな水たまりで、さやのベッドを舟にして遊んでいました。でもそらまめくんはふわふわのベッドをぬらすのがいやで、ピーナッツくんのベッドに無理矢理乗りこみ、水の中に落ちてしまいます。すると水の底で迷子のメダカの子に出会いました。メダカをもとの小川まで帰してあげようと、そらまめくんは……。人気のそらまめくんの絵本第2作です。
こどものとも年中向き157号
19×26cm 28ページ 当時の定価350円(本体333円)
この絵本は「こどものとも傑作集」の1冊として刊行されています。(2000年刊)
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まどをトントントン
1999年5月号

いわもとかずひろ ぶん なかのひろたか え
ちえちゃんとお父さんが動物の絵本を読んでいると、オオアリクイの絵が出てきました。「アリクイは何を食べるの?」「アリを食べるんだよ」「アリならうちの庭にいるのに」と話したとたん、窓をドンドンとたたく音がして、大きなオオアリクイが入ってきたのです。その後も、動物の好きな食べ物の話をするたびに、動物がやってきました。最後にトントントンと小さな音がしてやってきた動物は……?
こどものとも年中向き158号
19×26cm 28ページ 当時の定価350円(本体333円)
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ティロティロとポポの あさのおはなし
1999年7月号

かわむらふゆみ さく
毎日2羽の鳥ティロティロとポポは、森の中の小さな池でのんびりとおしゃべりしながら水浴びをして、大きな葉っぱにくるまって昼寝をします。ある日のこと、チルルという小さな鳥が仲間入りします。毎日いっしょに水浴びしているうちに、チルルは日に日に大きく、しかもツルツルになり、そしてある日、チルルは割れ、中からもう一羽のチルルが現れて飛びったのです……。
こどものとも年中向き160号
26×19cm 28ページ 当時の定価350円(本体333円)
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みつこととかげ
1999年8月号

田中清代 さく
みつこは仲良しの青色しっぽのトカゲと散歩をしていました。トンネルを通っていくと、みつこは体が小さくなって、トカゲの国にやってきました。みつこはきれいな虹色しっぽをつけてもらって遊びますが、友だちのトカゲは影踏みをしているうちに、青色しっぽが切れて逃げ出してしまいます。みつこたちは追いかけますが……。不思議な世界をリズミカルな言葉と美しい銅版画でおおらかに描きます。
こどものとも年中向き161号
19×26cm 28ページ 当時の定価350円(本体333円)
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かにのニカ
1999年10月号

野坂勇作 さく
かにのニカはいたずら好き。はさみで何でも切ってしまいます。イタチの釣り糸も、カメのおじいさんの盆栽もはさみで、しょっきん! ところが今日は何だか変です。ネズミたちのなわも、カエルのズボンも、いたずらのつもりで切ったのに、ちょうどよかったとお礼をいわれてしまいます。その夜、みんなでいっしょにお月見していたら、ニカはうれしくなって思わず満月を、しょっきん!
こどものとも年中向き163号
26×19cm 28ページ 当時の定価350円(本体333円)
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パンやのクルトンさん
1999年12月号

宮島千夏 さく
パン屋のクルトンさんは、山の中で巣から落ちた鳥のためにパンで巣を焼いてあげました。すると、山じゅうの鳥が「ぼくたちにも焼いてよ!」。山のふもとはパンの巣でいっぱいになりました。山のまん中ではキツネたちにパンの服を焼いてやり、頂上ではクマにパンのふとんを焼いてやります。緑の山はすっかりパンの山になりました。でも次の日には……。丹念に描き込まれた心温まる絵本です。
こどものとも年中向き165号
26×19cm 32ページ 当時の定価350円(本体333円)
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きつねとかわうそ
2000年1月号

新潟の昔話 梶山俊夫 再話・画
キツネとカワウソは、ある時ばったり会って、ごちそうによびあうことにしました。カワウソはキツネに魚をたっぷりごちそうしますが、カワウソがキツネのところにいくと、何も出さずにごまかしてばかり。人のいいカウソも、さすがに怒って、キツネに嘘の魚の釣り方を教えます。夜、川にはった氷に小便で穴をあけ、しっぽをつっこんでおけばいいと教えられたキツネは……。
こどものとも年中向き166号
26×19cm 28ページ 当時の定価350円(本体333円)
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こぶたのバーナビー
2000年3月号

U・ハウリハン さく やまぐちまさこ やく なかがわそうや え
ある日、子ブタのバーナビーにおばさんから「風船を買うように」と6ペンス玉が送られてきました。バーナビーは町に買い物に出かけますが、じつは風船がどんなものだか知りません。途中で出会ったウサギに「風船は丸くてふくらんでいて赤いもの」と聞いたので、どこで売っているのかイヌに聞くと、「それなら八百屋にいけばいい」と教えてもらいますが……。イギリス生まれの愛らしいお話。
こどものとも年中向き168号
26×19cm 32ページ 当時の定価350円(本体333円)
この絵本は、こどものとも創刊50周年記念出版「こどものともセレクション」の1冊として刊行されています。(2005年刊)
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2006/05/12
「ホネホネさん」と私 にしむらあつこ
今から10年前に、私は絵本作家を目指すことに決めました。デビュー作『ゆうびんやさんのホネホネさん』が出版されたのは、8年前。「こどものとも」に、幼い時から慣れ親しんできた私は、初めての絵本はぜひ「こどものとも」がいいな〜と思い、出版社へ持ち込みをしました。服飾の学校を卒業し、特に絵の勉強はしていませんでしたが、出版社にラフスケッチをもっていっては直し、また見てもらうことを繰り返したこの時期が、絵本の学校のような感じでした。そんな中から、『ゆうびんやさんのホネホネさん』が誕生しました。
郵便屋さんを主人公にしたのは、私がもともと手紙を書くのが好きだったからかもしれません。新しい記念切手が出ると、ついつい気になって買ってしまいます。子ども時代、私は山と湖の町で育ったので、ホネホネさんの住む町も、自然が身近なのんびりした風景にしようと思いました。そして、ホネホネさんがいろんな人に郵便を届けることが、その当時の私の心境(いろんな人とつながっていたいな~)と重なり、思い入れ深い作品となったように思います。
はじめは、ホネホネさんはガイコツだし、皆さんに受け入れてもらえるだろうかと心配でもありました。ところが、出版されてからしばらくして、読者の方からたくさんお便りをいただいたのです。私の伝えたかったことが、そのまま伝わったのだな~と、自信になり嬉しかったです。その時のうれしさは、今でも私の絵本づくりのエネルギーになっています。
「ホネホネさん」は、その後、編集の方から「次のお話を考えてみない?」と誘ってもらいながら、この夏で5冊目になります。8年の月日の中で、青年だったホネホネさんも結婚し、子どもが生まれてお父さんになりました。私自身もホネホネさんを追いかけて、結婚し、昨年子どもが生まれました。(きっと私は心のどこかでホネホネさんを頼りにしているのでしょう~<笑>)人生の道先案内人です。
今は1歳になる息子と日々過ごしながら、制作しています。日中に仕事をしようとすると、私のもっている紙やペンを取りあげて邪魔をするので仕事は無理です。夜寝たのを見計らって、机にむかいます。今度出る『ホネホネさんのなつまつり』(「こどものとも」2006年7月号)も、そんな中で描きました。手紙を書いたり、小包を届けたりすることで、人と人がつながったり、潤ったりする身近な喜びを、これからもホネホネさんといっしょに伝えていけたら嬉しいです。
元気が出るような絵本をつくりたい! でも、絵本づくりはとても奥深いのです。ダラダラと時には遊んだり、学んだりしながら、エネルギーをためて絵を描いていこうと思っています!
にしむら あつこ(西村温子)
1972年、東京に生まれる。文化服装学院で洋裁を学ぶ。卒業後、絵本の制作を始める。自作の絵本に、『ゆうびんやさんのホネホネさん』『ゆきのひのホネホネさん』(ともに「こどものとも傑作集」で発売中)、『はるかぜのホネホネさん』『あきいろのホネホネさん』(ともに「こどものとも年中向き」、以上、福音館書店)、『野をこえて』(ビリケン出版)、さし絵に『オーパーさんのおいしいりんご』(金の星社)、『コブタくんとコヤギさんのおはなし』(福音館書店)、『おともださにナリマ小』(フレーベル館)などがある。「おおきなポケット」(福音館書店)に、マンガ『ハスの池小学校』を連載中。
5月 12, 2006 エッセイ1998年 | Permalink
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1998(平成10)年度にあったこと
明石海峡大橋が開通し、本州四国連絡橋神戸−鳴門ルートが全線開通した。(4月)
若乃花が横綱に昇進し、弟の貴乃花と、初の兄弟横綱が誕生した。(5月)
サッカーのワールドカップ・フランス大会に日本は初出場したが、予選リーグ3戦全敗で敗退。(6月)
第18回参議院選挙が行われ、自民党は大敗、民主党・共産党が躍進。橋本首相は自民党総裁を辞任し、小渕恵三が総裁選で当選。国会で首相に指名され、小渕内閣が発足。(7月)
サッカーの中田英寿選手がイタリア・セリエAのペルージャに移籍決定。(7月)
和歌山市内の自治会の夏祭りで、カレーに毒物が混入され、4人が死亡、62人が中毒に。後に、保険金詐欺で逮捕された夫婦の妻が、毒物混入で再逮捕された。(7月)
北朝鮮がを発射した「テポドン1号」が三陸沖に落下。(8月)
米大リーグ・カージナルスのマグワイアが年間最多本塁打記録を達成。(最終的に70本)(9月)
韓国の金大中大統領が来日。小渕首相は過去の植民地支配について、反省とお詫びを表明。(10月)
沖縄県知事選で自民党等が推薦する稲嶺恵一が大田知事を敗り当選。革新県政が終焉。(11月)
中国の江沢民国家主席が初の日本公式訪問。小渕首相は戦争責任について、反省とお詫びを表明。(11月)
特定非営利活動促進法(NPO法)が施行。(12月)
高橋尚子、バンコクで開催されたアジア大会のマラソンで、猛暑の中、当時の日本最高記録で優勝。(12月)
欧州連合(EU)の統一通貨「ユーロ」が、フランス、ドイツなど11ヵ国で導入された。(1月)
テレビ朝日の「ニュースステーション」で埼玉県所沢市の野菜から高濃度のダイオキシンを検出したと報道され、所沢産の野菜が暴落した。(2月)
広島県立高校の校長が、卒業式での「日の丸・君が代」について、教職員と県教委の板挟みになり自殺。(2月)
主なベストセラー:『ダディ』郷ひろみ(幻冬舎)、『絶対音感』最相葉月(小学館)、『理由』宮部みゆき(朝日新聞社)
ヒット曲:『夜空ノムコウ』SMAP、『全部抱きしめて』Kinki Kids、『長い間』Kiroro
5月 12, 2006 1998年そのころあったこと | Permalink
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福音館書店から(第43回)
今日、東京では久しぶりに青空を望むことができましたが、また明日からぐずついた天気が続くようです。もう菜種梅雨でもなかろうと思っていたら、いまの時期からの一時的な長雨は“卯の花くたし”というそうです。まったく日本語には天気を表す言葉がいろいろあるものですね。
さて、連休は皆様いかがお過ごしでしたか。東京は玉川高島屋で開催された“ぐりとぐらのともだちあつまれ! 福音館書店「こどものとも」絵本の世界展”には、12日間で約42,000人と、予想を超えるたくさんの皆様においでいただき、混雑でご迷惑をおかけしたこともあったかと、お詫びいたします。それでも、「ぐりとぐらの卵の車」や「ぐりとぐらの家」「『はじめてのおつかい』の筒井商店」など、お子さんはもとより、大人の方にも楽しんでいただけたのではないでしょうか。トラックバックでも、たくさんの皆様にご感想をいただき、ありがたく思っています。
このイベントは、次回、札幌西武赤レンガホールで7/28(金)〜8/15(火)に開催の予定です。
また、愛知県高浜市かわら美術館と宮崎県木城えほんの郷での原画展は、まだ開催中です。これからでもまにあいますので、ぜひおいでください。
みんなのともだち「こどものとも」の絵本展
会期:2006年4月22日(土)~5月28日(日)
会場:高浜市やきものの里かわら美術館
愛知県高浜市青木町9-6-18(名鉄三河線「高浜港駅」下車徒歩8分)
開催時間:9:00~17:00(観覧券の販売は16:30まで)
入場料:高校生以上600円、中学生以下無料
お問い合わせ:高浜市やきものの里かわら美術館 TEL0566-52-3366
http://www.kawara-museum.takahama.aichi.jp/
“えほんはともだち”「こどものとも」50年の歩みと絵本原画展
会期:2006年4月22日(土)~5月28日(日)
会場:木城えほんの郷
宮崎県児湯郡木城町石河内475
開催時間:10:00~17:00 休館日:毎週月曜(5月2日は開館)
入場料:大人600円(500円)、小・中・高生400円(300円)( )は前売り
お問い合わせ:木城えほんの郷TEL0983−39−1141
この後の原画展のスケジュールは次の通りです。
姫路市立美術館(兵庫県) 2006年7月13日~8月31日
ひろしま美術館(広島県) 2006年10月7日~11月12日
どうぞお楽しみに。
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ことりのうち ばばばあちゃんのおはなし
1998年4月号

さとう わきこ さく・え
ばばばあちゃんは仲間の動物たちと、ヒョウタンや竹筒で小鳥の家をたくさん作りました。すると、大きくて変てこな鳥がやってきたので、こんどは藁やダンボールで大きな巣を作ってやりました。ところがその鳥はギャーギャーと大声で叫びます。迷子になってお母さんを呼んでいたのです。その鳥が母鳥といっしょに帰っていったあと、残された大きな巣で、みんなは気持よくお昼寝しました。
こどものとも505号
19×26cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
この絵本は「こどものとも傑作集」の1冊として刊行されています。
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おじいさんの つるつるかぼちゃ
1998年5月号

立岡左智央 文 立岡月英 絵
おじいさんはカボチャの種をまきましたが、つるが伸びるばかりで花も咲きません。でもやがて隣の家まで伸びいくと大きな実をつけました。けんかしていたお隣のおばあさんは、おいしいカボチャ汁を作って、おじいさんと仲直り。つるはさらに伸びて町じゅうにカボチャを実らせ、病気の人もカボチャ粥で元気になり、子どもたちもお面を作って大喜び。つるは町を1周して戻ってくると……。
こどものとも506号
19×26cm 28ページ 当時の定価380円(本体362円)
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まじょのくに
1998年6月号

油野誠一 作
ヒロミちゃんは、ほうきが折れて空から落ちてきた魔女を見つけ、ほうきを直してあげました。お礼に魔女の国につれていってもらったヒロミちゃんは、ほうきに乗って子どもの魔女といっしょに空で遊び、大喜び。ところが、ごちそうにクモやヘビを出されて、気持ち悪くなり逃げだしました。するとコウモリの大群が追いかけてきます。『まじょのおとしもの』(491号)に続く油野誠一の絵本。
こどものとも507号
26×19cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
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もしゃ もしゃ
1998年7月号

中村牧江 さく 林 健造 え
もしゃもしゃにからまった5本のひも。そのなかから赤いひもを取りだして遊んでいたら、ふしぎな形ができてきて、あれれれれれ! ブタになった! 赤、緑、茶、青、橙の5本のひもから、つぎつぎと5つの動物たちが生まれてきます。最後にできあがった動物がみんなぶつかると、またもしゃもしゃに……。『ふしぎなナイフ』の作者による、ひもが作り出す自在な形と色の変化を楽しむ絵本。
こどものとも508号
19×26cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
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こびっちょさんのやま
1998年8月号

いとうせつこ さく わたなべさもじろう え
夏休み、虫の大好きなおさむは、山のおばあちゃんの家にいって遊んでいました。ある日、にわか雨にぬれて風邪をひいて寝ていると、巨大なミノムシがやってきて、おさむを蓑の中に入れて温めてくれました。次にはツユムシが甘い露をのませてくれます。虫たちのおかげですっかり元気になったおさむに、おばあさんは子どもを守る“こびっちょさん”という神様のことを話してくれました。
こどものとも509号
26×19cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
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オットーのくちぶえ
1998年9月号

きたむらえり さく
かわうそのオットーは口笛が上手でした。いつもビーバーやアライグマなど森の友だちと、すべり台やかくれんぼをして遊んでいましたが、みんなもオットーの口笛を聞くのが大好きでした。ところが、ある日、アライグマの魚が盗まれたり、ビーバーのダムがこわされたりして、その時、上手な笛の音を聞いたというので、オットーはいたずらの犯人にされてしまったのです……。
こどものとも510号
26×19cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
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あかちゃんがやってきた
1998年10月号

角野栄子 作 はたこうしろう 絵
「赤ちゃんが生まれるの」と、ある日お母さんがぼくにささやきました。その日から、ぼくは生まれてくる赤ちゃんのことを、あれこれ想像しはじめます。お母さんと一緒に赤ちゃんのものをいっぱい買いました。ベビーベッドやベビーバスも出してきました。お母さんのおなかはどんどん大きくなってきます……。赤ちゃんが生まれるまでの男の子の期待と不安を、軽やかに温かく描きます。
こどものとも511号
26×19cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
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ならんでる ならんでる
1998年11月号

井上洋介 さく
ならんでる ならんでる。黄色い旗が、電燈が、煙突が、ならんでる。商店街に、橋の上に、屋根の上にならんでる。おじぞうさん、ガード下の鉄の柱、おっきなタンクなど、ページをめくるごとに、ならんでるものが、つぎつぎと現れます。どこかで見たことのある景色の中に、ちょっと不思議な景色も飛びこんできて……。調子のよい文章とともに、井上洋介の世界が展開します。
こどものとも512号
26×19cm 28ページ 当時の定価380円(本体362円)
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ふわふわふとん
1998年12月号

カズコ・G・ストーン さく
やなぎむらに冬がきました。虫たちは秋に柳の葉っぱで作った「やなぎハウス」で冬を越すことにしますが、すきま風が冷たいので、暖かいお布団を探しに出かけました。途中で出会ったハサミムシのチョッキリさんに教えられて、みんなはふわふわの綿毛がいっぱいつまったガガイモの種をもってかえることにしました。でも引っ張って帰る途中、雪が降りだします。やなぎむらのおはなし第4作。
こどものとも513号
19×26cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
この絵本は2001年に「こどものとも傑作集」の1冊として刊行され、現在も販売されています。
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おおぐいひょうたん
1999年1月号

西アフリカの昔話 吉沢葉子 再話 斎藤隆夫 絵
フライラという女の子が、小さなまるいひょうたんを見つけて、どうしてもほしくなり、とってもらいました。そのひょうたんは不思議なことに、フライラがとびはねるといっしょにとびはね、かけだすと追いかけてきます。すっかり気に入ったフライラは、そのひょうたんといっしょに遊びますが、突然そのひょうたんは、「肉が食いたい」といって足に噛みついてきました……。
こどものとも514号
19×26cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
この絵本は、こどものとも創刊50周年記念企画「こどものとも世界昔ばなしの旅II」の1冊としてハードカバーで刊行されています。
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のはらのいえ
1999年2月号

松居スーザン 文 降矢洋子 絵
ハーモニカの好きなおじさんが住む野原の家は、歌うのが大好きでした。ところがおじさんは遠いよその国を見たくなり、野原の家を出ていってしまいました。暖かい間は小鳥たちや汽車の汽笛に合わせて歌っていましたが、冬になるとひとりぼっちで寂しくてたまらなくなりました。でも、野ネズミやフクロウたちが、この家に冬越しするためにやってきたので、うれしくなってまた歌いだすのでした。
こどものとも515号
26×19cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
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まほうのかさ
1999年3月号

R.ファイルマン 原作 E.コルウェル 再話 松岡享子・浅木尚実 訳 ジョン・シェリー 絵
魔法使いが忘れていった魔法の傘をお百姓が見つけて家にもちかえり、おかみさんに渡しました。ある雨の日、おかみさんがその傘をさしたまま市場で卵を売っていて、卵を「1・2・3」と数えると、おかみさんは突然自分の家にもどっていました。手に持って数を数えるとあちこちへ飛ばされてしまう魔法の傘だったのです。イギリスのストーリーテリングで大人気の作品を絵本にしました。
こどものとも516号
26×19cm 32ページ 当時の定価380円(本体362円)
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うみやまがっせん
1998年4月号

上沢謙二 原案 長谷川摂子 文 大島英太郎 絵
サルが山からおりてきて、海に釣り糸をたらすと、大ダコが現れて糸を引っぱり、竿をとろうとします。そこで2匹の引っぱりあいになり、それぞれが助けをよぶと、山からはウサギやタヌキ、クマやトラが、海からはタイやヒラメ、マグロにサメが次々現れ、山と海の引っぱりっこがはじまりました。ところがそこに現れた1匹のカニが糸をちょきんと切ってしまったもので……。
こどものとも年中向き145号
19×26cm 28ページ 当時の定価350円(本体333円)
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やぎのめーどん
1998年5月号

たかくあけみ さく
ヤギのめーどんと女の子は山にいきました。めーどんは黄色いヤマブドウの花を食べ、ひんやり冷たい水を飲み、お日さまを浴びてひと休み……。やがて、サルやウサギやシカなど山の動物たちが集まってきたので、女の子はめーどんの乳をしぼり、葉っぱの器でみんなに飲ませてあげました。リズミカルな短い文と柔らかな色調の絵で描いた、のどかな優しい物語です。
こどものとも年中向き146号
19×26cm 28ページ 当時の定価350円(本体333円)
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ゆうびんやさんの ホネホネさん
1998年7月号

にしむらあつこ さく・え
ホネホネさんは、郵便屋さん。ギコギコキーと自転車をこいで、小さな町の住民たちに、手紙を届けています。木の上のトリオくんにも、土の中のヘビのニョロコさんにも、山の上のブタヤマさんの子どもたちにも、池の中のナマズさんにも、ホネホネさんはちゃんと配達します。夏休みになって、旅に出たみんなから、ホネホネさんに旅の様子を伝える楽しい手紙が届きました。
こどものとも年中向き148号
26×19cm 28ページ 当時の定価350円(本体333円)
この絵本は2001年に「こどものとも傑作集」の1冊として刊行され、現在も販売されています。
作者のエッセイをこちらからお読みいただけます。
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がまくんとかなへびくん
1998年8月号

島津和子 さく
ある夏の夜、池の中の島に怪しい光を見つけたかなへびくんは、がまくんにスイレンの葉のボートをひいてもらい、島へいってみました。光はホタルが放つ救助信号でした。島ではヘビがカエルを食べてしまい、1匹だけ小さなカエルが残されていたのです。ふたりはヘビを追い払い、小さなカエル助けて、池の岸につれかえりました。かなへびくんのしっぽは、ヘビとの戦いで切れていましたが……。
こどものとも年中向き149号
19×26cm 32ページ 当時の定価350円(本体333円)
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はっけよい のこった!
1998年10月号

わたなべしげお さく かとうちゃこ え
すととん、すととん! すととんとん! ごりらのおっさんのたいこに合わせて、動物村の相撲大会が始まります。いのきち、いのっぺ、頭突きの対決。ぶたさん、たぬきさん、でっぱら対決。きりんさんとかめさんは、どうする? ごりらのおっさんも堂々登場。次から次へとおかしなとり組みが続きます。加藤チャコが画面いっぱいの元気な絵で描いた動物たちのお話、第3弾。
こどものとも年中向き151号
19×26cm 32ページ 当時の定価350円(本体333円)
5月 12, 2006 「こどものとも年中向き」バックナンバー1998年 | Permalink
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ばあちゃんの おまじない
1999年1月号

なかのさよこ・きむらよしお ぶん きむらよしお え
「かんさらなんさら かんさらやあ…」わたしが転んでひざをけがしたとき、おばあちゃんがおまじないを唱えてくれると痛みがすーっと消えていきます。赤ちゃんが泣いたときも、夜こわくて眠れないときも、おばあちゃんがおまじないを唱えてくれると、だいじょうぶ。女の子の目を通して、ちょっと不思議なおばあちゃんの日常生活や、その存在の大きさを描きだします。
こどものとも年中向き154号
19×26cm 32ページ 当時の定価350円(本体333円)
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そんなつもりじゃないんだけど
1999年2月号

越智典子 ぶん 川瀬耀子 え
森の奥で暮らしているオカピ。オカピが耳を振ると、そんなつもりじゃないのに、まわりで花が咲き、尻尾をまわすと空を飛んでいきます。町まで飛んで着地すると、町中の人が踊りだします。オカピがあくびをすると、みんな寝てしまい、目をぱちくりすると大雨がふりだし、くしゃみをすれば突然夜になる……。キリンの仲間のオカピを題材にした、ちょっと不思議なお話です。
こどものとも年中向き155号
26×19cm 28ページ 当時の定価350円(本体333円)
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ふたりとにひきがすむいえは
1999年3月号

直江みちる 作 今井 俊 絵
おじいさんとおばあさんはイヌとネコといっしょに、海辺の小さな家で暮らしていましたが、家がすっかり古くなり壊れそうになってきたので、森の中に新しい家を作ることにしました。おじいさんは森の中で大きな木を見つけ、その木を伐って家を建てようと考えましたが、そこに住むフクロウに木のうろに住んだらどうかとすすめられ、暖炉と星を見る窓と庭にブランコのある家を作ります。
こどものとも年中向き156号
26×19cm 32ページ 当時の定価350円(本体333円)
5月 12, 2006 「こどものとも年中向き」バックナンバー1998年 | Permalink
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