きゅる きゅる
1965年7月号
庄野英二 さく・え
船のマストの滑車はきゅるきゅる音を立てて回ります。海のそばに生まれたぼくは滑車のことを、きゅるきゅると呼んでいました。こいのぼりもきゅるきゅるで上がり、ゆりかごも、とりかごもきゅるきゅるにつり下げられます。荷物を積んだり、大きな帆を揚げたり、魚をつり上げたり、きゅるきゅるは、大きくなって船に乗ったぼくのそばにいつもありました。横長判を縦に開く斬新な絵本。
「こどものとも」112号
26×19cm 28ページ 当時の定価100円
9月 2, 2005 1965年「こどものとも」バックナンバー | Permalink
コメント
私は72年生まれですが、このえほんが大好きだったそうです。今は家にはないので国会図書館にみにいきました。
線の息づかい、構図のおもしろさ、そしてなによりもたくさんのきゅるきゅる!!あーこれだ!!とおもいました。とてもなつかしっかたです。
ぜひ復刻してほしいです。
こどものとも大好きです。たくさんのすてきな思い出ありがとうございます。
投稿: 新崎 千鶴 | 2006/10/16 15時01分