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2011年5月12日 (木)

絵本作家のアトリエ・辻村益朗さん

4834006042 好評連載「絵本作家のアトリエ」も、6月号45回目を迎えました。
海外編、特別編などを合わせると、すでに50人以上の作家のアトリエをお訪ねしてきたことになります。
編集部にとっても、この連載は仕事場におじゃまして、長い時間お話を聞かせていただける貴重な機会。
毎回取材に行くのを楽しみにしているコーナーの一つです。

さて、今回お訪ねしたのは、ブックデザイナーとしても小社刊行物を長い間支えてくださっている、辻村益朗さんです。

Photoザインを手がけた本は、なんと1000冊以上! 福音館書店の本だけでも、「エルマー」や、「タンタン」、古典シリーズや福音館文庫などがあり、皆さんもきっと手にしたことがおありでしょう。

電子書籍が出現した今、改めて「本」とはいったい何なのかを考えなければ。
そんなことを頭の隅に置きながら、東京都内の高層マンションにある、辻村さんのお宅を訪ねました。

決まったことでなく、自分の気に入るように
午後の陽が注ぐ明るい仕事場で、辻村さんがにこやかに迎えてくれました。
家具や小物が整然と配置されています。

「4年前に一軒家からこちらに越しまして、そのときに膨大な資料を手放したんですね。
自分が装丁した本だけでも相当数ありましたから。
書庫や暗室もあったのですが、全部本で埋まっていて」。

えっ、暗室があったのですか?

「私がデザインを始めた40数年前は、活字の時代。
それから写真植字になったのですが、平体や長体、斜体をかけるにも、写植屋さんでは決まったことしかできない。
文字を自分の気に入るように加工するには、暗室で自分で作るほかなかったんです。
それに、自分でやったほうが速い! 急ぎの仕事が多かったですから」。

Photo_2 嗅覚から絵画へ
辻村さんは1934年、愛知県岡崎市で生まれました。
「父方は街道筋の宿屋の家系。祖父は隠居して古道具が好きでした。
宿屋だから、宿場に流れてきたおかしなものがたくさんあったんです。偽物の掛け軸とか。
家計に無頓着な道具好きの血は、私も祖父から受け継いでいますね。
母は和装の師匠をしておりまして、お弟子さんに教えながら、自分で袴を仕立てたりもしていた。
職人気質で、できあがったものを見て、気に入らないとまた全部ほどいてやり直す。
あまりもうけにならない仕事でしたね。
今思うと、私もその気質を引いている。
仕事で、他の人が気にならないところが妙に気になってやり直す。
そういうところがあります」。

*この続きは、本誌でどうぞ!
(写真・吉原朱美)

5月 12, 2011 今月の“立ち読み” |

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