園バスは走る
私立幼稚園を中心に、多くの園で使われている、通園用バス、通称「園バス」。
家の近所の待合所まで送りさえすれば安心して通園させられる、忙しい親にとっては非常に便利なものですが、親が園まで足を運ばなくてもすんでしまうため、コミュニケーション不足を生む可能性も指摘されています。
6月号では、園バス利用の実態を、体験ルポや現場インタビューなどから、徹底解剖します!
園バス通園の舞台裏
園バスは今や、給食・延長保育とともに、園児獲得の”3種の神器”と言われる存在に。でもその利用にあたっては、注意すべき点も、意外な苦労もあるようです。お母さんや園の先生の声から、その実態をのぞいてみましょう。
園バスといえば、私立?
日本における園バス発祥のいきさつは不明ですが、戦後の高度経済成長期以降、交通量の増加、園児数の増加にともなって普及してきました。
現在、私立幼稚園では実に80パーセントが園バス送迎を実施、半数を超える園児が利用しています。対する公立ではバス実施園は約14パーセント、利用園児も10パーセントほど。
6割程度の園児がバスを利用しているある地方の私立幼稚園の先生は、「利用者は時代とともに増えてきた」と言います。少子化とドーナツ化現象で近隣に子どもが減ったことに加え、園選びで距離より保育方針の好みを優先させる人が増えたからです。私立にバス実施園が多いのもそのためです。
「最初に幼稚園ありきでした」というお母さんの声も。徒歩圏内にも公立幼稚園はあるけれど、園バスがあったので保育方針の気に入っている遠方の私立幼稚園に決めたのだとか。園バスの存在は、入園先候補としての園の選択肢を広げてもいるようです。
*この続きは、本誌で!
4月 29, 2008 今月の“立ち読み” | Permalink
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