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2007年4月12日 (木)

あの人に会いに① 野田あいさん・インタビュー

このブログでは、連載著者の方々の、ふだんご紹介できない素顔もインタビュー形式でご紹介していきます。

「あの人に会いに」第1回目は、昨年度から好評連載中の「今月の子ども」(文・柴田愛子)のイラストを描いてくださっている野田あいさんを、所属するHBスタジオに訪ねました。

イラストレーターの唐仁原教久さん率いるHBスタジオは、東京・表参道から少し入った静かな路地にあります。野田さんは、透明感、おっとり、といった言葉がぴったりなやさしい雰囲気の女性。クラッシック音楽が流れる明るい部屋で、お話をうかがいました。

Photo『絵本作家のアトリエ』シリーズが大好きです」。

1976年生まれの野田さんは、まさに「『ぐりとぐら』で育った世代」です。5月号の「石井桃子の仕事」を眺めながら、「このへん(石井桃子さんの本)はだいたい読んでいますね」と懐かしそうです。

短大の生活芸術学科を卒業後、広告代理店のデザイン室に入り、アシスタントを勤めながらパソコン技術を習得した野田さん。

短大を出た後、何か少しでも学んだことに近いものをやりたいなと思って代理店に入ったのですが、当時はまったく漠然とした感じでした」。

1年ほど勤めた後、唐仁原さんのアシスタント募集の広告を見て、HBスタジオに移ります。

HBは私にとって、ほとんど学校のようなところです(笑)。プロの仕事を見ながら、自分の絵へのアドバイスももらえて、併設されているギャラリーでは色々な方の作品に触れる機会も頻繁にあるという、すごく恵まれた環境で活動できるのは、特殊な例だと思います。ここに入れたことが私にとってはすごく大きかった」。

イラストは主にマッキントッシュのパソコンで描きます。すでに独自の世界観を確立された感のある野田さんですが、「描けるものから描いていったら今のスタイルになったという感じ」といいます。なかでも好きなのが、子どもの絵です。

Photo_2 自然な子どもの動きがかわいらしい、連載「今月の子ども」のイラスト。モデルの多くは、なんとご自分なんだそうです。

自分が子どもだったころの写真を見て描くことが多いですね。小さいころに写真をよく撮ってもらったほうなので(笑)」。

また、この連載ではご自分の経験が大いに役立っているといいます。

短大のときに、夏休みに1カ月、保育園でアルバイトしたことがあって、それがすごく役に立っています。最初お母さんと別れるとき泣いちゃう子とか、毎朝泣いてる子も必ずいましたし。まさに『今月の子ども』の世界そのものです。2歳、3歳、4歳と幅広い年齢のクラスをまんべんなく担当させてもらいました。それがなかったらこのお仕事は難しかったかもしれないですね」。

毎月届く、柴田愛子さんの原稿も楽しみにしているとのこと。
絵がイメージしやすくて、とても楽しいです。昨年11月に個展を開いたときには、柴田先生も来てくださって。想像通りな方で、すごく嬉しかったです」。

Hb最近は、単行本の装丁の仕事でも大活躍中の野田さんです。
『失われた町』(三崎亜記著、集英社刊)、『チャーリーの旅』(ジョン・スタインベック著、竹内真訳、ポプラ社刊)、『櫻川ピクニック』(川端裕人著、文藝春秋刊)などなど、話題作が目白押し。
書店で野田さんのイラストを見かけない日はないほどです。
鮮やかながらやさしい色合いと、かわいらしい子どもの絵に目がとまったら、ぜひ手にとって見てくださいね。

【プロフィール】
野田あい(のだあい)
1976年東京生まれ。イラストレーター。
跡見学園短大生活芸術科卒。広告代理店アルバイトを経て、1998年よりハッピー・バースディ・カンパニーに所属。唐仁原教久氏に師事。

HBスタジオ内・野田あいさんのページ
http://www.hbc.ne.jp/hbs/illust/noda/new/index.html

4月 12, 2007 あの人に会いに |

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