福音館書店 60周年記念 ブログ

わたしの好きな福音館の絵本・童話

2012年5月29日 (火)

私自身もまた新しい物語に出会うことが出来たなら、48
なんて素晴らしいだろうと思うのです。

かつて、私もこどもでした。絵本が大好きで、一番初めに読めるようになった文字はうさこちゃんの「う」だったそうです。少し大きくなってからは「ノンちゃん雲に乗る」がお気に入りで、ノンちゃんというあだ名の母をうらやましく思ったことを憶えています。ノンちゃんは雲に乗れると信じ、あちら側とこちら側の世界を自由に駆け回っていた、あの頃。いつしか私は大人になり、母となり、今度は小さな息子とともに、夢の世界を旅します。「絵本の本」をガイドに、私自身もまた新しい物語に出会うことが出来たなら、なんて素晴らしいだろうと思うのです。
(おくぬき かおる 女優)







2457絵本の本
中村柾子 著
256ページ 21×13cm 一般 定価1470円
初版年月日:2009年07月01日
「いい絵本ってなに?」「ほんとに絵本って子どもに必要なの?」保育の現場で、長年子どもたちと絵本を楽しんできた著者が、絵本のおもしろさ、魅力をいきいきと語ります。

男の子は気に入ること間違いなし! 

リアルに乗ってるみたい。男の子は気に入ること間違いなし! ガタンゴトン。電車の音。でもそれは大人の感覚かも知れません。先入観なしに聞こえてくる音を文字にしてみたら……。先頭車両の一番前。運転席のすぐうしろ。前面の窓から見えるまるで生き物のように曲がりくねるレール。鳴き声のような音。まるで大きな龍に乗っているような錯覚に陥る、あの特等席での興奮をこの一冊で。
(おいり けんじ 千駄木 往来堂書店 店主)




2398でんしゃはうたう
三宮麻由子 文/みねおみつ 絵
24ページ 21×24cm 3才〜5才 定価840円
初版年月日:2009年04月10日
「たたっ つつっつつ たたっ つつっつつ どどん」。電車はいつも歌っています。踏切を越える時、鉄橋を渡るとき、いろんなうたを歌っています。電車のうたに耳をすましてみよう。

2012年5月28日 (月)

45 かなり意味深

子どもの頃に「こどものとも」で読んだこの絵本。子供心に不思議な感じがしたのだが、特に鬼が大きな鬼のお面に羊の皮を掛けて隠そうとする場面と、色とりどりの麦わらで遊んでいる場面が強い印象を残している。(著者の)ジョーダンは生物学者であるのと同時に教育家であり、平和活動に従事していた、という経歴を読むと、この話、かなり意味深である。「北風と太陽」の変形にも思えてくるし、現在、世界で「ならず者」と呼ばれている幾つかの国を巡る周囲の態度や、それらの国自身が取る態度のことを連想してしまうのだ。原型はどういう話だったのか、彼はどうのように話をアレンジしたのか。大人になった今、ぜひ双方を読み比べてみたいと思うのである。
(おんだ りく 作家)






ぺにろいやるのおにたいじ2333
ジョーダン 文/山中春雄 画/吉田甲子太郎 訳
24ページ 27×20cm 3才〜小学校初級 定価840円
初版年月日:2009年04月10日(「こどものとも」での刊行は1957年6月号)
人々を怖がらせている鬼の城へ、「引っ越してもらおう」と、おもちゃを持って出かけていく男の子のお話。人間らしさとは何かを静かに語りかける「こどものとも」初期の傑作。

40 ちょっとブラック

両親や祖父に、文章を暗誦するほど何度も読んでもらった本です。チェコ人は虫が好きで、虫が主人公の絵本や物語は多いんです。それに、チェコ人はややグロテスクなものや、ブラックユーモア、ナンセンスも好きですね。「フェルダ」は楽しい作品で、子どもたちはすっかり楽しみますけれど、やはり深みと、ちょっぴりの「闇」がある。それがチェコらしさなのかもしれません。
(チェコセンター局長)










ありのフェルダ2349
オンドジェイ・セコラ 作・絵/関沢明子 訳
128ページ 23×16cm 5才から 定価1470円
初版年月日:2008年11月15日
ひとり暮らしをすることになったありのフェルダを待ち受けるのは、淡い恋、あつい友情、とんだ災難……。チェコ生まれの人気者が繰り広げる、奇想天外な虫たちのお話。

親ならきっと、ぐっとくる

2人の息子を持つ身としては、「反則」だなあ、と思いましたよ。親の気持ちを見事にとらえていて、これはもう、どうしたってぐっときちゃいます。息子がどう思っているかは知らないけど、私自身がとても好きな絵本です。
(たかしま ちさこ バイオリニスト)



2299ちょっとだけ』 
瀧村有子 作/鈴木永子 絵
32ページ 27×20cm 3才〜小学校初級 定価840円
初版年月日:2007年11月15日
弟が生まれてお姉さんになったなっちゃんは、お母さんに甘えられません。そこで、ちょっとだけひとりで挑戦します。子どもの心の成長を、母親の深い愛情とともに描きます。

2012年5月25日 (金)

色と音と形だけで広がる豊かな世界Kiki

声に音を出していないのに 気付いたら、わたしの口は動いていて、体はリズムに乗っていた。頭のまわりに、色とりどりの車が飛んでいた。ほんの少しの、色と音と形だけで こんなに豊かな世界が広がるなんてすごい! この世界にするり入り込める子どもが 一番すごいのかも。
(キキ モデル)







2276ぶーぶーぶー
小風さち 文/わきさかかつじ 絵
20ページ 20×19cm 0〜2才 定価735円
初版年月日:2007年04月20日
あか、あお、きいろ、みどりの自動車。ぶーぶーぶー、ぷーぷーぷー、ぱっぱっぱっ、ぷっぷっぷっ、みんな違う音を鳴らしながら走ってきます。赤ちゃんが大好きな乗り物絵本。

“ふるさと”と“いのち”について深く考えさせられます。

鮭が産卵するために自分の生まれた川に帰っていくことを母川回帰(ぼせんかいき)といいます。 なぜ鮭は自分の生まれた所を知っているのでしょう。その生命の神秘が、一匹のめす鮭ピリカ(アイヌ語で“美しい”という意味)の、母なる川への旅を通して描かれます。
詩的な文章と迫力ある美しい絵で描かれた、鮭たちのいのちの旅。この絵本は、今を生きる私たちに“ふるさと”と“いのち”について切ないまでに深く考えさせてくれます。
(ふくだ ようこ   旭川こども冨貴堂店長)




2214ピリカ、おかあさんへの旅
越智典子 文/沢田としき 絵
52ページ 25×31cm 5才から 定価1785円
初版年月日:2006年07月15日
鮭のピリカは、ある日、誰とはわからないふしぎな声に誘われて仲間と旅立ちます。故郷の川を上り、3000個のいのちを産み落として動かなくなるピリカ。自然の摂理に基づく生と死と再生の物語。

子どもと一緒に楽しみたい50

子どもが生まれてから改めて、子どもと一緒に読みたいという観点で絵本に惹かれるようになりました。この本は、「地球には、こんな不思議なおうちに住んでいる人がいるんだよ」って言いながら、子どもと並んで一緒に見ることができたらな、と思っています。
(ねもと きこ 料理家)









2073世界あちこちゆかいな家めぐり
小松義夫 文・写真/西山晶 絵
40ページ 26×20cm 小学中級から 定価1365円
初版年月日:2004年10月15日
「屋根がさかさまの家」「みんなで輪になって暮らす家」「えんとつで息をする家」など、ゆかいな家と人々の暮らしを写真とイラストで紹介。あなたはどの家に住んでみたい?

2012年5月24日 (木)

絵も言葉も自由なのがいい

型にはまっていない、自由な感じがいいんです。絵もそうですね。谷川さんの言葉、特に『さよなららーん』には本当に驚いちゃったし。中辻(悦子)さんの絵も奔放で。でも、どちらも野放図ではないんですよね。どこかにちゃんとしたルールがある感じがする。現実と夢の間のこの絶妙なバランス感覚、マネできないんです。
(ひとと よう 歌手)



1539_2よるのようちえん』 
谷川俊太郎 文/中辻悦子 絵・写真
40ページ 30×21cm 3才から 定価1365円
初版年月日:1998年05月31日
だれもいない幼稚園に、おや「そっとさん」がきょろきょろりん、とやってきました。すっとんとん、ぷんぷくりん、楽しい言葉のリズムにのって、愉快な仲間が集まります。

おもわずびっくりしているうちに44

長さんの絵のスジは、とってもたのしくて、おもしろい。かわいいし、おもわずびっくりしたり、おどろいたり、え〜〜ッ?とか思っているうちにどんどん、ものがたりの世界に入っていきます。カレーを食べたカエルはカレカレカレーと鳴く。カレカレカレーってカエルの声がきこえて、空にはキレイな月がでているのだった。この絵本を見た人はカレーを食べる時に思い出し、カエルの鳴くのを聴いて思い出し、月がでているのを見て、思い出すでしょう。
(みなみ しんぼう イラストレーター/エッセイスト)






1351かえるとカレーライス
長 新太 作
24ページ 22×21cm 2才〜4才 定価840円
初版年月日:1996年01月25日
かえるが住んでいる池のそばに山があった。あるときその山が噴火してカレーが流れ出し、山全体がなんと巨大なカレーライスになった! 常識も理屈も笑い飛ばしてしまうナンセンス絵本。

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