福音館書店 60周年記念 ブログ

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わたしの好きな福音館の絵本・童話

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わたしの好きな福音館の絵本・童話

『おふろだいすき』 坂口恭平

2012年5月21日 (月)

僕の仕事にインスピレーションを与えてくれている1冊27

小学生の時に、自分の学習机の下に潜り込んで画板で屋根をかけ「家の中の家」を作っていた。それが後に建築家を目指すきっかけになるのだが、僕が興味を持っていたのは単純な「たてもの」ではなくて、学習机が家に変わる瞬間の「空間」であった。『おふろだいすき』はそんなことを考えるきっかけになった絵本である。一人で入ればただのお風呂かもしれないが、アヒルのプッカを連れて浮かべたらそこはお風呂というよりも湖のように見えてくる。お風呂という箱のような空間に、人が入ってきて、愛着のあるオモチャが入ってきて、石けんを使い、泡を立たせ、波を起こすとどんどん空間が広がっていく。浴槽も大きくなり、最終的には海にも繋がってしまう。当時、僕はこれを空間ではなく、リアルなお風呂空間の捉え方をしていると感じたように思う。人間は目で見えるものだけでなく「目に見えないけど感じることができる」空間を持っているという直観は、その後も僕の仕事に大きなインスピレーションを与えてくれている。
(さかぐち きょうへい 建築探検家)






0873おふろだいすき
松岡享子 作/林明子 絵
40ページ 26×27cm 4才から 定価1365円
初版年月日:1982年04月30日
ぼくはおふろが大好き。あひるのプッカをつれて入ると、かめやペンギン、オットセイやくじらまで登場して……。子どもの空想の世界をのびのびと描いた絵本。

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