『こんとあき』を読んでいると途中で何度も胸が詰まる。ぐっとこらえて読み進めるものの、声の調子で子どもたちに伝わるらしい。すでに結末をしっている子どもたちは「ママ、だいじょうぶだよ、ちゃんとだいじょうぶなんだよ」となぐさめてくれるのだが、これはそんなにたやすい話ではない。あんたたちに“こん”の気持ちはわかるまい、といいたくなるが大人げないので黙っている。
(みやした なつ 作家)
『こんとあき』
林明子 作
40ページ 28×22cm 4才から 定価1365円
初版年月日:1989年06月30日
こんは、おばあちゃんが作ったキツネのぬいぐるみ。ある日なかよしのあきと2人で、おばあちゃんに会いに行くことになりましたが……。幼い子の心をとりこにする魅力あふれる絵本。
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