保育園で山へ泊まりに行ったときに、先生が読んでくれたのを覚えています。「今でもこの山に『くわずにょうぼう』がいる」とさんざん脅されてからの肝試しは怖かった。夜中に頭がぱかっと開いて、そこからにぎりめしを食べるというイメージが強烈で。でも、炊きたてを大量に食べているのがおいしそうだな、とも思ったっけ(笑)。
(しばさき ともか 作家)
『くわずにょうぼう』
稲田和子 再話/赤羽末吉 画
32ページ 27×20cm 4才から 定価840円
初版年月日:1980年07月31日
よく働いて、飯をくわない女房がほしい——そんな欲ばり男の所へ本当に飯をくわない嫁がきましたが……。力強い語り口と見事に構成された画面が、読者を昔話の世界にひきこみます。
福音館書店は2012年2月に創立60周年を迎えました。これまでささえてくださった皆様に感謝を込めて、さまざまな企画をご用意しております。このブログで順次お伝えしていきたいとおもいます。どうぞご期待ください。
コメント
この記事へのコメントは終了しました。