この絵本は、子どもの頃に持っていた数少ない絵本の中の一冊で、何度も何度も めくった大事なもの。今回久しぶりに手にとったら、天井のうさぎも、おなかを見せるシーンも、あまりに記憶そのままで、びっくりしてしまいました。そしてもうひとつ驚いた のは、マドレーヌの姿がしっかり定まっていないこと。髪型も、シーンによって、ちょっとちがうみたいです。入り込んで読めたのも、そのせいかな? 「すわ いちだいじ」などの素敵な訳文も、このシリーズの瀬田貞二訳ならでは。
(なくい なおこ 装丁家)
『げんきなマドレーヌ』
ルドウィッヒ・ベーメルマンス 作・画/瀬田貞二 訳
48ページ 31×23cm 4才から 定価1365円
初版年月日:1972年11月10日
パリの寄宿学校に住む12人の女の子たちの中でマドレーヌは1番の元気者。でもある晩、そのマドレーヌが泣きわめきはじめたのです……。女の子たちを生き生きと描いた魅力ある絵本です。
福音館書店は2012年2月に創立60周年を迎えました。これまでささえてくださった皆様に感謝を込めて、さまざまな企画をご用意しております。このブログで順次お伝えしていきたいとおもいます。どうぞご期待ください。
コメント
この記事へのコメントは終了しました。