静けさをとことん描いたこの絵本に、その美しさに、僕はいたく感動した。ページをめくると少しずつ時が移り変わり、ただただ音もなく朝を待つ景色と叙景に優れた文が並ぶ。淡々としているところがとてもクールで、ゆったりとしたジャズが似合ってしまうようなそんな味わいの一冊である。
(どうじま こうへい ミュージシャン)
『よあけ』
ユリー・シュルヴィッツ 作・画/瀬田貞二 訳
32ページ 24×26cm 4才から 定価1260円
初版年月日:1977年06月25日
静まり返った夜明け前の湖のほとり。と一瞬さざ波が立ち、すべてが動きだす。コールデコット賞受賞作家が、時の推移と音の世界を絵で再現した美しい絵本。
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