子どものころからせまいところが好きなんです。押し入れの中に入ったり机の下にもぐったり。そんなわけで、手袋の中にいろんな動物が入っていくこの絵本はたまらなかったですね。まさに憧れの世界。たくさんの人がみっちり集まっているという状況も好きです。育った生活環境も影響しているのかな。子どものころ住んでいたおんぼろアパートはトイレも共同で、いつもにぎやかで楽しかった。そんな日々を思い出します。
(コラムニスト)
『てぶくろ』
ウクライナ民話/エウゲーニー・M・ラチョフ 絵/うちだりさこ 訳
16ページ 28×23cm 3才から 定価1050円
初版年月日:1965年11月01日
雪の上に落ちていた手袋にネズミが住みこみました。そこへ、カエルやウサギやキツネが次々やってきて、とうとう手袋ははじけそう……。個性ある動物の表情が特にすばらしい傑作です。
福音館書店は2012年2月に創立60周年を迎えました。これまでささえてくださった皆様に感謝を込めて、さまざまな企画をご用意しております。このブログで順次お伝えしていきたいとおもいます。どうぞご期待ください。
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